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Barthel Index(BI バーセルインデックス)の採点ってどうやるの?現役作業療法士が説明します!

こんにちは、作業療法士のDAIです。

皆さん、Barthel Indexってご存知でしょうか。おそらく療法士の方で知らない人はいないくらい有名なADL評価法ですね。

計画書の項目で採用されていたり、研究などで使用している方も多いと思います。

ただ、結構大雑把な評価法になるので、意外とその詳細な採点方法を知らないという方も多いのかなと思います。

今回は、そんなBarthel Indexの採点方法について、具体的な動作を合わせてまとめてみました。

Barthel Indexの概要

〇理学療法士のバーセルによって開発されたADL評価法の一つ

〇食事、車椅子とベッド間の移乗、整容、トイレ動作、洗体、床上歩行、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目で評価

〇各動作重要度に応じて得点に差がある(移乗や歩行は重要度が高く15点満点だが、介助量の少ない整容や、介助でも仕方ない洗体に関しては5点満点となっている。)

〇0点-100点で採点

〇FIMと比べて大雑把な計算になり、細かな変化を捉えにくい

基本的に自立はFIMで言う7,6点 介助は5-2点、できないは1点なイメージ(例外も結構ありますが(^^;)

目次

B.I 食事の採点方法

自立10点 テーブルにセッティングされた状態から、自分で食事をすることができる。自助具を用いてもよい。適切な時間に終了することができる。調味料をかけたり、蓋を開けることも自力で行える。

介助5点 食物を切ったり、食べ物をすくったり等何らかの介助や見守りがあれば食事をすることができる。

できない、全介助0点 経管栄誉、動作全介助

車椅子とベッド間の移乗の採点方法

自立15点 ベッド上からの起き上がりを含め移乗動作のすべてが可能。車椅子をベッドに安全に寄せて両側のブレーキを止め、両フットレストを上げ、安全にベッドへ移乗し、ベッドへ横になる。そしてその逆も行える。

介助10点 動作の一部で監視や声掛けか、触れる程度の介助が必要

5点 起き上がり、立ち上がり、方向転換に部分的に介助が必要

できない、全介助0点 移乗全介助、リフト使用

整容の採点方法

自立5点 手洗い、洗面、整髪、歯磨き、髭剃り、化粧が準備片付け含め自立している 補助具の利用は減点にならない

介助0点 一つの準備だけでも手伝っていれば0点

トイレ動作の採点方法

自立10点 トイレへの出入り、ボタンやファスナーを含めた下衣操作、トイレへの起立、着座、トイレットペーパーの使用といったいわゆるトイレ内の動作全般が自立して行える。(FIMだとトイレ移乗とトイレ動作に分けられますが、BIではまとまっています)

手すりの使用は可。尿器を使用している場合は、その洗浄も自立。

介助5点 上記動作の一部でも介助が必要

できない、全介助0点 オムツ対応、動作全介助

洗体の採点方法

自立5点 入浴、シャワー、ベッド上清拭のどれでもよいが、他人の援助なしで行える。

介助0点 上記を少しでも手伝っていれば0点

床上歩行(歩行不能の場合は車いす操作で評価)の採点方法

自立15点 介助や監視なく45m歩く(FIMと同様約50mで書かれている文献もあります)杖、装具、歩行器に使用は可だがその準備は自分で行う。

5点 車椅子の場合は完全に自立していても5点

介助10点 監視、少しの介助で45m歩行可能

できない、全介助0点 45m歩行不可

階段昇降の採点方法

自立10点 階段の昇降の両動作を手すりを使用しても構わないが自立で行える

介助5点 監視や介助で階段を昇降できる

できない、全介助0点

更衣(靴と靴下の着脱、ボタンなど留め具の操作を含む一連の動作で評価)の採点方法

自立10点 必要な装具を含め、普段使用している服(ボタンも含む)、下着、靴下、靴のすべてで着脱が自立している

介助5点 上記の動作で何らかの介助が必要であるが半分は自力で行える。

できない、全介助0点 全介助で着替えている

排便コントロールの採点方法

自立10点 排便において失禁しない。浣腸や座薬を自分で使用している。

介助5点 座薬や浣腸を介助で行っている。失禁もあるが毎回ではない

できない、全介助0点 おむつ対応

排尿コントロールの採点方法

自立10点 昼夜ともに失禁しない。集尿バックや尿器を使用していても尿の破棄が自立している。

介助5点 時に間に合わず失禁がある。尿器を介助で使用している。

できない、全介助0点 おむつ対応 バルーンカテーテル挿入中でバック内の尿の破棄もすべて介助

まとめ

こうやって見るとやはりバーセルインデックスは、FIMと比較してかなり大雑把かなと思います。ただその分簡便に実施できるという利点もありますね。

FIMもバーセルインデックスも、これをつけるだけでは治療まで繋げることは難しいですが、ADLの要素を押さえるために役に立つと思います。なのでしっかりと評価できるようになっておきましょう(*^^*)

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m

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