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FIMの採点方法〜排便管理〜【具体例多数】

2019/02/10
 







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よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

今回は、FIMにおける排便管理の評価についてまとめてみました。

FIMの概要・基本的な評価方法・他のFIM項目についてはこちら⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

具体例だけパパっと見たい方はこちら⇒FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

今回は、具体例を多めに載せてありますので参考にしてただければと思います。

FIMにおける排便管理の概要

FIMにおける排便管理の定義

定義:排便の完全なコントロールおよび排便コントロールに必要な器具や薬剤の使用を採点する。

つまり、肛門括約筋のコントロールが対象で、便を出したいときに出し、出したくないときに出さないという能力を評価するものです。

FIMにおける排便管理の評価対象範囲

評価の対象範囲としては、排尿管理同様、失敗の有無と、介助量の評価を行います。それぞれ見てみます。

排便管理における失敗

つまり、汚したものを取り換える負担はどれだけあるかということになります。

汚した範囲としては、衣服やシーツ、おむつ、床などが含まれます。

ポイント▼

ここで、失敗≠失禁であるということに注意が必要になります。排泄物で衣服を汚してしまっても、自分で片づける事ができ、介助を必要としない場合は失敗にはなりません。これは、FIMが介助量に重点を置いた評価法である為です。失禁があるだけであれば減点にならず、片付けという介助が行われることで初めて減点になる点に注意してください。

排便管理における介助量

排便管理の介助とは、①介助に至る過程、②浣腸や摘便などの介助動作、③後始末の項目で構成されております。それぞれ見てみましょう。

①介助に至る過程とは、まだ実際に手を出して介助をしていない段階になります。なので、投薬、浣腸の準備、座薬の準備が挙げられます。

②介助動作とは、実際に介助を行う段階です。浣腸の介助、座薬の介助、摘便が挙げられます。

③後始末としては、オムツの取替、ストーマの交換、破棄が挙げられます。

注意点!

高齢者は特に便秘がちなので毎日出ないことなんてざらだと思います。そんな時は一応72時間以内の排便を全て評価し、その平均の介助量を評価すると決められています。72時間以内に排便がない場合は未評価扱いとし、その後の排便時の介助量で評価します。

FIMにおける排便管理の点数のつけ方

基本的な採点方法

基本的な採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助(75%以上自立)、3点は中等度介助(50%以上、75%未満自立)、2点は重介助(25%以上、50%未満自立)、1点は全介助(25%未満自立)となっています。

評価で挙げた、失敗と、介助量について、両方を評価し、低い方を得点とします。

FIMにおける排便管理のイレギュラーなポイント

排便コントロールは、全体的にパーセンテージで評価する事は難しく、それぞれの評価ポイントについて特殊な条件で採点しなければなりません。覚えるのは結構面倒(僕も細かいところはうろ覚えです(-_-;))なので、是非この記事を参考に採点してみてください。

失敗における採点

7点 失敗しない
5点 月1回未満
4点 週1回未満
3点 1日1回未満
2点 毎日
1点 毎日かつ協力もなし。

介助量における採点

介助に至る過程

投薬 補助具の利用扱いで6点
浣腸の準備 準備介助として5点
座薬の準備 準備介助として5点

介助動作

浣腸の介助 5点:監視、指示

4点:挿入部分のみ介助

3-1点:その他姿勢変換等の介助量に応じて

座薬の介助 ※自分で座薬を使用

7点:使用回数月2回以下

6点:使用回数月2回以上

※介助で座薬を使用

5点:使用回数週2回以下

4点:隔日または毎日

☆座薬は下剤とは違い、使用するだけで6点にはならず、回数によっては7点もありえる。そして4点までしか下がらない!!

摘便 基本的に全介助扱い

2点:自分で排便があり、残りを掻き出す程度

1点:全介助

後始末

オムツの取り換え 5点:排泄後に自分でおむつを取り替え、使用済みのものを捨ててもらう

2点:取り換えてもらうよう頼める

1点:協力なし

ストーマの交換・破棄 5点:パウチの交換のみで破棄は自力で可能

1点:便の破棄まで全介助

 FIMにおける排便管理の具体例

最後に少し具体例を追加で載せておきます。

7点 完全自立 ・便の失敗はなく、排便に関する投薬は行われていない。

・2週間に1回、自分で座薬を使用している。座薬は看護師に配ってもらっている。(配薬は基本的な病院業務なため、減点にはならない)

・プルーン等天然の下剤成分を使用している。

6点 修正自立 ・便軟化剤を使用している。

・便失禁はあるがおむつですべて受け止めており、その後片付けも自分で行っている。

5点 監視・準備介助 ・月に介助で3-5回座薬を使用している

・1日おきに座薬を使用して排便しており、毎回監視が必要である。

・座薬を使用しており、封を切るなどの準備が必要である。

4点 最小介助(75%以上自立) ・座薬を毎日入れてもらい、トイレで自然排便がある。

・便の失敗はあるが、週に1回はない。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・週に2回ほどは間に合わずに便でズボンが汚れてしまうことがある。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・おむつの取り換えの依頼、介助に対し体位変換ができる。
1点 全介助(25%未満自立) ・ほぼ全介助で毎日失敗している

・失敗の為に毎日おむつを使用しており、片付けもすべて介助

最後までお読みいただきありがとうございました。

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

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