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FIMの採点方法〜ベッド・椅子・車椅子移乗〜【具体例多数】

2019/08/22
 







この記事を書いている人 - WRITER -
よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

今回は、FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗評価についてまとめてみました。

FIMの概要・基本的な評価方法・他のFIM項目についてはこちら⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

具体例だけパパっと見たい方はこちら⇒FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

ベッド・椅子・車椅子移乗動作は割とシンプルで考え安いと思いますので、気軽に見ていってください。

今回は、具体例を多めに載せてありますので参考にしてただければと思います。

FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗の概要

FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗の定義

定義:ベッド・椅子・車椅子間の乗り移りのすべての段階を評価する。当然往復である。歩行している場合、立ち上がり動作も含む。起き上がりも、比重は少ないものの評価対象である。乗り移れるように車椅子の位置を整えることは評価動作でなく、準備段階に当たる。

FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗の評価対象動作

概ね定義に書いてある通りで、ベッド・椅子・車椅子間の移乗の全てを評価します。

ベッド上の起き上がり、横になること、移乗動作、車椅子のブレーキ、フットレストの管理、しっかり安全に座るまでが一連の評価対象となります。少しポイントをピックアップして解説します。

歩行の場合

まず、歩行の場合です。車椅子を使用していない人であっても、イスやベッドへの移乗の評価は行います。歩行している人の移乗の対象範囲は、ベッド、椅子などの対象物までの数歩から評価を行います。(歩行は自立レベルでも目標物に近づいたり、方向転換時に不安定な人も結構いますよね。)

準備の範囲

移乗における準備とは、ブレーキやフットレストの上げ下げ、布団をどかす、車椅子の位置の修正、抑制帯を外すことなどが挙げられます。

FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗の点数のつけ方

基本的な採点方法

基本的な採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助(75%以上自立)、3点は中等度介助(50%以上、75%未満自立)、2点は重介助(25%以上、50%未満自立)、1点は全介助(25%未満自立)となっています。

基本的な移乗の採点方法としては、4-1点に関して大まかな目安があります。ここだけ覚えておけばたいていの人の採点はできると思います。ポイントは引き上げと、方向転換に分けて考えることです。4点は触れるまでで支えたら3点以下。3点は引き上げと方向転換の片方を軽く行う程度。両方を介助したり、一方でも全介助に近ければ2点となります。1点はほとんど協力なく全介助です。

4点 触れる程度の介助(引き上げたり回したら3点以下)
3点 軽く引きあげる程度or方向転換時に軽く支える程度
2点 引き上げて、回す。
1点 全介助、二人介助
起き上がり評価の注意点▼

起き上がりが評価範囲に含まれるということをお伝えしましたが、割合としては、本物の移乗動作よりも少なく、介助量も少ない為、採点の際も考慮します。

具体例を挙げると、起き上がり全介助で1点、乗り移りが軽介助で4点だった場合、二つの平均点数は2.5点となります。

この時、乗り移りの方が介助量が少ない為、引き上げて3点として採点します。

逆に、起き上がりが4点、乗り移りが1点だった場合は引き下げて2点とします。

FIMにおけるベッド・椅子・車椅子移乗の具体例

最後に具体例を載せておくので参考にしてみてください。

7点 完全自立 ・車椅子を使用しておらず、安全にベッドからの起き上がり~歩行まで行えている。

・車椅子使用者が、車椅子の位置やフットレストの上げ下げなど準備も含め、乗り降りが自立している。

6点 修正自立 ・ベッド柵、杖、トランスファーボードを利用し移乗動作自立している。

・歩行者で杖を使用し安全にベッドからの立ち座り、方向転換が行えている

・滑り止めマットを使用し自立している。

・義足を使用し、安全に移乗動作自立している。

・一人で移乗自立しているが、通常の3倍程度の時間がかかる。

5点 監視・準備介助 ・車椅子のセッティングをしてもらう、ブレーキをかけてもらう、フットレストの上げ下げを行ってもらうなどの準備が必要である。

・移乗は自立レベルだが、徘徊する為抑制されており、移乗時は見守りが付く状態となっている。

・立位にふらつきがあるため、監視が必要。

・布団をめくる準備が必要

4点 最小介助(75%以上自立) ・腰部を安全のために触れている必要がある。(引っ張ってはいけない)

・方向転換時、バランスを崩す恐れがあるため、軽く触れている必要がある。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・軽く引きあげてもらい移乗する。

・起き上がりは全介助レベルで、乗り移りには見守りが必要。

・方向転換の際に支えてもらう。(触れるレベルを超えて支える必要がある場合)

・ベッドへ戻る際は4点レベルだが、車椅子へ移る際は3点レベル

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・しっかり引き上げてもらい立たせてもらえば、方向転換は自分でする。

・引き上げてもらいながら回してもらう必要がある。

1点 全介助(25%未満自立) ・二人介助が必要。

・リフトを使用し移乗している。

・一人介助でも、抱えて全介助。

・入院中はベッド移乗自力で可能だったが、自宅は布団生活であり、退院後立ち上がりが全介助

以上で終わりになります。参考になれば幸いです。

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

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