リハビリで、人生をよりハッピーに

FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

2019/08/22
 







この記事を書いている人 - WRITER -
よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

FIMのまとめが全項目終了し、やっと終わったかと一息ついているところです(^^;

今回は、「それぞれのつけ方は何となくわかるから、具体例だけ見たいんだけど」という方向けに、すべての具体例だけをまとめた記事を作りました!

細かい評価方法を見たい方はこちらからどうぞ!⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

決して手抜きというわけではありません!(笑)時間がない時や、ちょっとど忘れした時に便利かな~と思って作りましたのでご活用ください!

FIM 食事の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・配膳はしてもらっているが、蓋を開けたり、細かく切ったりは自分で行い、介助食器は使用していない

・減塩食だがその他は自立

・スプーンで動作自立している(国際的な評価であり、箸の使用は求められていない)

6点 修正自立 ・介助用スプーンを使用

・介助皿を使用

・胃ろうだが、チューブの管理や栄養をつなぐことは自分で行っている(補助具扱い)

・配膳前の調理の段階で刻んでもらう(食形態の工夫扱い、嚥下部分への介助と考える)

5点 監視・準備介助 ・配膳後に食べ物を刻んでもらう

・エプロンをつけてもらう

・醤油やドレッシングをかけてもらう

・誤嚥や詰め込みのリスクがあり見守りが必要

・一口大が大きすぎるため声掛けが必要

・左半側空間無視のため、食器を右側に設置する

・ゼリーのふたをとってもらう

4点 最小介助(25%未満の介助) ・最後の方のすくいにくい部分だけスプーンですくってもらう

・最初の数回上肢の動きの誘導が必要

・口腔内のチェックを指で行っている

・誤嚥予防の為の刺激を行ってもらっている

3点 中等度介助(25%以上、50%未満の介助) ・スプーンですくうときのみ毎回介助が必要

・フォークで食べ物をさす介助が毎回必要

・スプーンが口にうまく入らず、毎回その部分だけ介助が必要

2点 最大介助(50%以上、75%未満の介助) ・後半疲れてしまい、一回の食事で、スプーンですくって口元に運ぶまでの半分以上75%未満は介助している。
1点 全介助(75%以上の介助) ・全て食べさせてもらっており、むせもある。

・咀嚼、嚥下は可能だが、動作は全介助(咀嚼、嚥下は比率が低い為、安全に飲み込めていても動作をしていなければ1点)

・点滴、胃ろうなど非経口的な栄養のみで、管理も行ってもらっている

FIM 整容の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・全て自立し入れ歯の洗浄まで自分で行っている

・電動歯ブラシを使用しているが普通の歯ブラシでも可能である

6点 修正自立 ・電動歯ブラシを使用し、それでないと歯磨きが行えない

・長柄櫛を自分で使用し、他の整容動作は自助具を使用せず自力で行っている

5点 監視・準備介助 ・ベッド上での生活であっても、タオルやコップ、櫛を準備してもらうことで、自分で洗面や口腔ケア、整髪が行えている。その他の整容も準備までで手を借りることはない。

・自発性低下の為、すべてに誘導が必要だが、徒手的な介助は必要ない

4点 最小介助(25%未満の介助) ・5項目全てについて最小介助を必要とする。(各項目介助25%×5÷5=全項目合計25%介助)

・整髪、歯磨き、髭剃りはほぼ自立しており、仕上げを手伝ってもらうのみで最小介助。手洗い、洗顔は自立。(25%×3+0%×2=75% 75%÷5=15% つまり全体の介助量15%で、25%未満の介助量の為、4点)

・歯ブラシは準備してもらい(5点 介助0%)、整髪は自助具使用で自立(6点 介助0%)、手洗いは石鹸をつけてもらう(4点 介助25%)、洗顔は洗い残しを流してもらい、拭く部分も介助(3点 介助50%)、髭剃りは仕上げのみ介助(4点 介助25%) (0+0+25+50+25=100 100÷5=20 平均介助量25%未満)

3点 中等度介助(25%以上、50%未満の介助) ・口腔ケア、整髪、手洗い、洗顔、ひげそりor化粧のうち3項目は介助なし、2項目が全介助(2/5が全介助なので、2/5=40%が介助量)
2点 最大介助(50%以上、75%未満の介助) ・口腔ケア、整髪、手洗い、洗顔、ひげそりor化粧のうち2項目は介助なし、3項目が全介助(3/5が全介助なので、3/5=60%が介助量)
1点 全介助(75%以上の介助) ・整髪は完全に自立しているが、その他は全介助(4/5=80%介助なので、自分で焼やっている部分があっても全介助で1点)

・全て人にやってもらっている

細項目(口腔ケア、整髪、手洗い、洗顔、ひげそりor化粧)の具体例

口腔ケア

7点:電動歯ブラシを使用するが別にその必要はない。

6点:自助具を使用するが、装着を自分でしている。

5点:歯磨き粉をつけてもらう。

4点:自分で歯を磨くが、すすいでもらう。義歯を自分で洗うが他人に洗浄液につけてもらう。

3点:麻痺側の奥歯を磨いてもらう。

2点:自分で前歯のみ磨いている。

1点:すべて磨いてもらう。

整髪

4点:髪をとかせるが、束ねてもらっている。

3点:右側半分だけ自分でとかすことができる。

2点:前髪だけ自分でとかす。

1点:すべてとかしてもらっている。

手洗い

4点:石鹸をつけてもらい、手を拭いてもらうほかは自分で行う

3点:指の間だけ洗ってもらう、片手を洗ってもらう

2点:片手を洗ってもらい、もう一方の手の一部も洗ってもらう

1点:両手を洗ってもらう

洗顔

4点:顔を洗うことは自分で行い、拭いてもらう部分のみ介助

3点:洗い残しを洗ってもらい、顔を拭いて乾かしてもらう

2点:顔を洗ってもらい、すすぐ部分のみ自分で行う

1点:顔の中の一部を自分でこする程度

FIM 清拭の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・背部、頭以外の全身を洗って、乾かすことができる。手すりも使用しない。時間もかかりすぎることもない。

・バスローブは補助具にはならない

・つま先を元々洗おうとしないが他は自立している

6点 修正自立 ・装具や長柄ブラシなどの自助具を使用している

・洗体のみで通常の3倍以上の時間がかかる

・滑り止めマットや手すり、シャワーチェアを設置している

5点 監視・準備介助 ・体を洗い始める前の準備の段階でタオルを絞ってもらう(始まってからは介助扱いで4点以下)

・転倒のリスクがあり監視でおこなっている

・開始前にループタオルを肩にかけてもらうなどの準備が必要

・タオル等を準備してもらっている

・シャワーの温度を調整してもらっている

4点 最小介助(25%未満の介助) ・おしりだけ介助で洗ってもらっている

・8、9箇所は自分で洗っている

・全身的に概ね自分で洗っているが、全体をすすぐなどの介助を要する

3点 中等度介助(25%以上、50%未満の介助) ・5,6,7箇所は自分で洗っている

・非麻痺側の上肢、大腿、下腿、胸部、腹部は自力で洗っている

・80%洗えるが、全く乾かせない(洗うほうが乾かすより大変なため、洗う方を重く見る)

2点 最大介助(50%以上、75%未満の介助) ・3、4箇所は自分で洗っている

・両上肢と、胸部は自分で洗っている

・全ての部位に対し、洗い、すすぎ、乾かしの半分以上を行ってもらっている

・洗いは80%洗うが、すすぎと乾かしは全介助

1点 全介助(75%以上の介助) ・胸部、左腕、腹部は洗えるが、残りは、すすぎ、乾かし含めて介助(洗いは30%だがすすぎ、乾かしで減点)

・入浴せず、ベッド上清拭全介助

・ストレッチャー浴にて全介助

FIM 更衣上半身の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・前開きシャツは完全に自立しているが、普段着ることのないかぶりシャツは評価上全介助(主に着ている服で採点)

・院内で外も歩けるようなパジャマを着て生活しており、動作は自立している

6点 修正自立 ・ボタン通しを使用している

・衣類の明らかな改造を行っている

・時間が通常の三倍程度かかる

・義手を自分で装着し動作全般自立

5点 監視・準備介助 ・病院の都合でパジャマを棚から出す部分をスタッフが行っている(しているADLなので準備にあたる)

・全て自分で行っているが、はだけた状態となっており声掛けが必要

・アームスリングの装着全介助

・コルセットの装着全介助

4点 最小介助(75%以上自力) ・シャツのボタンのみ介助してもらう

・座位保持のため、体を軽く支えてもらう必要がある。

・最後に全体の乱れを直す必要がある。

・ブラジャーのフックをかけてもらう必要があるが、その他は全て自立している。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自力) ・左麻痺で左側の腕を通す部分と、下に引き下げる部分にのみ介助が必要

・シャツとブラジャーを着ている人で、ブラジャーのフックと、シャツの片腕、ボタンをかける部分に愛所が必要。

・かぶりシャツで両腕を入れてもらっているが、後は自力で可能

2点 最大介助(25%以上、50%未満自力) ・シャツを着ている患者で片袖を通すこと以外は全介助

・家の中で着るような寝間着や、ガウンを着ており、着脱は自立している(少し社会的に受け入れられる服装 という考えもある)

1点 全介助(25%未満自力) ・機能的には自立だがめんどくさがって全く更衣をせず全介助にて行っている

・ボタンを一つだけ留めることができる

・病衣しか着ておらず、社会的に認められる服を着ていない。

FIM 更衣下半身の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・義足も含め着脱自立

・市販のマジックテープ式の衣類や靴を利用し自立している。

6点 修正自立 ・ソックスエイド使用し自立

・上肢義肢使用し自立

5点 監視・準備介助 ・ふらつきがあり監視が必要

・下肢装具は全介助、他は自立

・病院の決まりで衣服の管理は看護師が行っており、準備してもらっている

・弾性ストッキングの着用全介助、他は自立

・オムツ使用し、オムツのみつけてもらっているが他は自立

4点 最小介助(75%以上自立) ・ズボンの片足だけ通してもらう

・チャックだけ留めてもらう

・片足の靴を足に履く部分だけ介助で、それ以外は自力にて可能

3点 中等度介助(50%以上自立) ・ズボン、下着、靴、靴下のうち、靴と靴下の着脱が介助で、他は自立(50%自力)

・服を脱ぐのは全て自力でできるが、着衣更衣の障害があり、着るのは全介助

2点 最大介助(25%以上自立) ・パンツ、ズボンを介助で膝まで通すことであとは自力で行え、靴下と靴は紐を結ぶ部分だけ介助

・脱衣自立、着衣はズボンのみ介助

・ズボン、下着、靴、靴下のうち、靴だけは自分で着脱できる

1点 全介助(25%以下自力) ・ベッド上での更衣で、体を横に向けるなど協力動作はある程度

・更衣全般全介助

・動作的には自立だが、やる気がなく全介助で行っている

・院内では病衣しか着ていない

FIM トイレ動作の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・ズボンを下ろす、拭く、ズボンを上げることの全てが自立している。

・人工肛門の患者だが、衣服の管理や、ストーマを清潔に保つことは自立している。

・痔があり、ウォシュレットを利用しているが、動作能力的には使用しなくても可能である。

6点 修正自立 ・ズボンの上げ下げ、清拭を手すりを使用し自立している。

・片手で切れるペーパーホルダーを使用しており、それでなければ介助が必要。

・義足を着用しトイレ動作自立。

5点 監視・準備介助 ・お尻を拭く紙を折って渡す必要がある。

・生理用品の介助が必要。

4点 最小介助(75%以上自立) ・下衣操作や清拭は自分で行えるが、ふらつかないよう軽く支えてもらう必要がある。

・衣服の修正のみ行ってもらう。

・清拭の仕上げのみ行ってもらう。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・衣服を下げる、拭く、衣服を上げる動作のうち一つが全介助。

・ある程度立位保持介助があれば、ズボンを下すことができ、拭くことも可能。上げるのは全介助。

・衣服を下げる、拭く、衣服を上げる動作の全てに対し半分程度の介助が必要。

・下衣操作は左側のみ、清拭はペーパーを切る部分に介助が必要。

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・ズボンを下すことはできるが、拭くことと、ズボンを上げるのは介助。

・衣服を下げる、拭く、衣服を上げる動作のうち二つが全介助。

・ズボンを下すのは右側の途中まで自力、清拭は1/4程度は自力で拭ける、ズボンを上げるのは右側の途中まで自力。(動作全般に最大介助を要す)

1点 全介助(25%未満自立) ・排便時の下衣操作時、立位保持できるが、全介助。

・日中はトイレで自立しているが、夜間はおむつ対応全介助。

FIM 排尿管理の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・投薬もなく、自立しており失敗もない。

・人工透析を受け、自尿はなし。例外で介助量なしとする)

6点 修正自立 ・パッドを使用し、失敗なく自分で処理できている。

・自己間歇導尿で、尿器を空にすることまで自立している。

・カテーテルの留置や、バッグ内の尿の破棄まで自力で行っている。

5点 監視・準備介助 ・失敗はないが、ポータブルトイレの準備、破棄を行ってもらっている

・週一回以下の頻度で導尿を行ってもらう

・トイレ歩行器で自立し、失敗は月に1回あるかないか程度

4点 最小介助(75%以上自立) ・日中はトイレで自立し、夜間はナースに尿器をあててもらう(夜間の低い方を採用)

・1日1回以上導尿してもらうが、自尿の頻度の方が、他己導尿の頻度より多い。

・週に3回介助者に導尿してもらっている

・コンドームカテーテルの装着のみ介助で尿を捨てたり、チューブなどの管理は自分で行っている。

・膀胱瘻の管理を介助者に行ってもらっているが失敗はない。

・バルーンカテーテルを週に2回変えているが、尿の破棄は自力で行える。

・膀胱洗浄を毎日してもらうが、その他の排尿管理は自立している。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・尿器使用で、自分で行うが週に2回失敗する。

・自尿5回、導尿5回

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・おむつに排尿し、Nsに交換の依頼ができる。

・他己導尿の頻度が自尿の頻度を超えている。

1点 全介助(25%未満自立) ・バルーンカテーテル留置で、管理、尿の破棄はすべて介助者が行っている。

・時間誘導で失禁はしていないが、すべての場合において誘導が必要。

・寝たきり状態で毎日おむつ対応で、協力もない

FIM 排便管理の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・便の失敗はなく、排便に関する投薬は行われていない。

・2週間に1回、自分で座薬を使用している。座薬は看護師に配ってもらっている。(配薬は基本的な病院業務なため、減点にはならない)

・プルーン等天然の下剤成分を使用している。

6点 修正自立 ・便軟化剤を使用している。

・便失禁はあるがおむつですべて受け止めており、その後片付けも自分で行っている。

5点 監視・準備介助 ・月に介助で3-5回座薬を使用している

・1日おきに座薬を使用して排便しており、毎回監視が必要である。

・座薬を使用しており、封を切るなどの準備が必要である。

4点 最小介助(75%以上自立) ・座薬を毎日入れてもらい、トイレで自然排便がある。

・便の失敗はあるが、週に1回はない。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・週に2回ほどは間に合わずに便でズボンが汚れてしまうことがある。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・おむつの取り換えの依頼、介助に対し体位変換ができる。
1点 全介助(25%未満自立) ・ほぼ全介助で毎日失敗している

・失敗の為に毎日おむつを使用しており、片付けもすべて介助

FIM ベッド・椅子・車椅子移乗の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・車椅子を使用しておらず、安全にベッドからの起き上がり~歩行まで行えている。

・車椅子使用者が、車椅子の位置やフットレストの上げ下げなど準備も含め、乗り降りが自立している。

6点 修正自立 ・ベッド柵、杖、トランスファーボードを利用し移乗動作自立している。

・歩行者で杖を使用し安全にベッドからの立ち座り、方向転換が行えている

・滑り止めマットを使用し自立している。

・義足を使用し、安全に移乗動作自立している。

・一人で移乗自立しているが、通常の3倍程度の時間がかかる。

5点 監視・準備介助 ・車椅子のセッティングをしてもらう、ブレーキをかけてもらう、フットレストの上げ下げを行ってもらうなどの準備が必要である。

・移乗は自立レベルだが、徘徊する為抑制されており、移乗時は見守りが付く状態となっている。

・立位にふらつきがあるため、監視が必要。

・布団をめくる準備が必要

4点 最小介助(75%以上自立) ・腰部を安全のために触れている必要がある。(引っ張ってはいけない)

・方向転換時、バランスを崩す恐れがあるため、軽く触れている必要がある。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・軽く引きあげてもらい移乗する。

・起き上がりは全介助レベルで、乗り移りには見守りが必要。

・方向転換の際に支えてもらう。(触れるレベルを超えて支える必要がある場合)

・ベッドへ戻る際は4点レベルだが、車椅子へ移る際は3点レベル

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・しっかり引き上げてもらい立たせてもらえば、方向転換は自分でする。

・引き上げてもらいながら回してもらう必要がある。

1点 全介助(25%未満自立) ・二人介助が必要。

・リフトを使用し移乗している。

・一人介助でも、抱えて全介助。

・入院中はベッド移乗自力で可能だったが、自宅は布団生活であり、退院後立ち上がりが全介助

FIM トイレ移乗の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・トイレの蓋を常に開けておいてもらえば移乗動作自立している。

・病院のトイレの便座は高く設定されており、移乗自立している。(本人の為の改造ではないと解釈)

6点 修正自立 ・手すりを使用しトイレへの移乗自立している。

・ポータブルトイレを使用し自立している。

・歩行している患者で、座るときのみ手すりを把持して座っている。

5点 監視・準備介助 ・訓練室のトイレでは自立で行えるが、普段使用する便座が低いトイレを使用するときは監視が必要。

・ズボンの上げ下ろしに介助が必要な為、常に介助者がそばにいるが、移乗は自立レベルである。(しているADLで判断)

4点 最小介助(75%以上自立) ・立ち上がりの際に触れる程度の介助が必要。
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・便器⇒車椅子への移乗時、引き上げと、着座を少し介助してもらう。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・しっかり引き上げてもらい、回してもらう必要がある。
1点 全介助(25%未満自立) ・夜間は尿器使用の為、トイレ移乗は行っていない。

・昼夜オムツ対応である。

FIM 浴槽移乗の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・バランスを崩さないよう浴槽の縁に掴まる必要があるが、手すりは必要ない。

・浴槽内に段差があり、そこに腰掛けることで浴槽内の立ち座り自立している。

・浴室内の移動には手すりを使用しているが、跨ぐときは使用していない。

・病院の都合で他患とまとめて大風呂に入浴しており、職員もそばにいるが、監視の必要は全くない。

・浴槽には元々入る習慣がなく、一般的なシャワー用の椅子を使用し自立している。

6点 修正自立 ・手すりを使用し一人で跨いで入浴できている。

・立ち上がるときに手すりが必要

・シャワーチェアーを使用し自立

5点 監視・準備介助 ・浴槽から出るときのみ監視が必要。

・跨ぐ足の順序理解が不十分で声掛けが必要。

4点 最小介助(75%以上自立) ・片足をまたがせる際に介助が必要であった。

・終始触れる程度の介助が必要。

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・両足を浴槽に入れるまで支えが必要。

・浴槽内の立ち上がりで引っ張り上げる介助が必要。

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・立ち上がる際に介助者にかなり持ち上げてもらう必要があり、回るときに支え、着座時にも手伝いが必要。
1点 全介助(25%未満自立) ・行っていない

・浴槽移乗自立レベルだが、ベッド上の清拭を希望し、入浴しようとしない

FIM 歩行・車椅子の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・50m移動補助具なしで自立

・50m歩行をアームスリングを使用し自立

・50m歩行を酸素ボンベを引っ張りながら自立(押し車のように使用し、それがないと歩けないのであれば6点以下)

6点 修正自立 ・義足、両手に杖を使用して自立している。

・車椅子自走50m自立している

・歩行自立しているが、徘徊防止用警報器をつけている。

5点 監視・準備介助 ・ふらつきあり50m移動監視

・15m歩行 歩行器を使用し自立

・認知機能低下の為50m歩行に監視が必要

4点 最小介助(75%以上自立) ・車椅子を使用している患者で、50mこぐことができ、方向転換の微調整や、段差を乗り越える際に軽介助を要している。

・介助者に手を添えてもらい、50m歩行可能

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・車椅子50mこぐことができるが、まっすぐにしかこぐことができない。

・介助者に支えてもらいながら50m歩行できる

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・病棟生活で50mはこげないが、15mをまっすぐにこぐことはできており、曲がる際は介助が必要。

・50m移動不可で、15mは監視で歩行器歩行できる。

・49m見守りで独歩している

1点 全介助(25%未満自立) ・15mの車椅子駆動困難

・15mの歩行を二人介助で何とか行っている

・訓練中は50m自立~見守りレベルだが、病棟の都合で移動は車椅子全介助

FIM 階段の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・日常で階段を使用することはないが、動作的には問題なく12-14段の昇降を行える。

・3段の階段の昇降を4連続で行える。

6点 修正自立 ・手すりを使用し自立

・上りは手すりを必要としないが、下りでは手すりを用いている。

・義足を使用し完全に自立。

5点 監視・準備介助 ・12-14段の階段昇降可能もふらつきがあり監視が必要。

・5段の昇降は自立で可能も、それ以上は疲労感が強く行えない。

・4段の階段を手すりと杖を使用し自立レベルで昇降できる。

4点 最小介助(75%以上自立) ・手すりにつかまり、介助者に触れる程度に支えてもらいながら12段を昇降している。
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・介助者に腋窩を支えてもらい、足の振出も誘導してもらいながら14段の階段を昇降している。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・11段の階段を介助者に触れてもらいながら昇降している。

・4段を一人介助で重介助で行っている

・4段を監視で行っている

1点 全介助(25%未満自立) ・リスクが高く階段評価は行えなかった。

・3段までしか昇降することができない。

・二人介助で何とか4段の階段を昇降している。

・日内変動があり、夕方は7点レベルだが、朝は二人介助が必要。

・下肢麻痺があり車椅子移動のみの患者がエレベーターを使用し階移動自立している。

・上りは監視で可能なため5点だが、下りは恐怖心が強く行えない。

FIM 理解の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・テレビを観て過ごしており、その内容についてスタッフと会話できる

・集団会話や退院計画に関する情報を理解できる

6点 修正自立 ・難聴があり左から話す必要があるが、左から話せばニュースの内容も問題なく理解できる
5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・退院の具体的な計画までは理解できないが、「おなかのすき具合はどうか」「トイレはどうか」「痛くないか」「気分はどうか」「薬の必要性」「介助方法について」等基本的欲求に関わる質問はしっかり理解できる

・テレビは見ているが、複雑な内容の話にはついていけない。基本的欲求は問題なく理解可能

4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・「薬の使用を望まれますか」では反応がなかったが、「薬が欲しいですか」では頷いた

・日中常にある程度大声で話しかける必要がある

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・「気分はどうか」の問いかけに対し、5回のうち3回(60%)は正しく理解できる

基本的には「おなかはいたくないですか」で通じるが、たまにおなか、痛くない?」と単語レベルの問いかけを使うこともある(文章と単語の中間)

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・トイレを指さすことでトイレに行きたいか聞かれていることを理解できる

・眠いかを聞く際に、スタッフが眠るまねをすることで理解できる(ジェスチャー)

・文章で聞いても反応がなかったが「痛い?」と聞くと理解できた(単語レベル)

・「おしっこしたい?したくない?」と聞くと理解できる(yes-no)

1点 全介助(25%未満自立) ・重度難聴で一日中非常に大きな声で話しかける必要がある

・重度意識障害で反応がない

FIM 表出の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・政治的な話を含めたすべての話題において家族と話をしている

・金銭や保険について、状況は理解できておらず、内容は現実的でなかったが、自分の意見をしっかり述べることができた

・認知症があり、過去の話が主体ではあるが、家族との日常やテレビ番組について饒舌に語っている

6点 修正自立 ・多少の構音障害があり、聞き取れないこともあるが、複雑な内容まで表出できる

・すべて筆談だが、テレビの話題や退院後の生活について表出可能

・視線の動きだけでコミュニケーションがとれる機器を使用しているが、全ての日常的なコミュニケーションが可能

5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・現在の日常生活については表出できたが、退院後の金銭面の事については議論することができなかった

・「おなかがすいた」等基本的な欲求については、表出可能

4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・「あのお茶をとってください」と要求することができるが、たまに「お茶」という言葉が出てこず、介助者はお茶かティッシュのどちらが欲しいのか尋ねなければならない
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・「上着を出してください」と要求を伝えるが、半分の頻度で「帽子をとってください」と間違え、介助者が確認するか、患者による指差しが必要

・痛みや、空腹など基本的なことを表出するが、混乱状態であり半分程度は言葉にならず、推察が必要

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・「ごはん」「ねる」「しっこ」等単語レベルでの表出

・自主的な表出はなかったが、こちらが「もうご飯いらない?」「ベッド戻る?」とyes-noで答えられる質問をすることで、頷きで表出することができた

・ジェスチャーのみで表出している

・「みずを飲む」「トイレ」「おなかがすいた」等と書かれたコミュニケーションカードを指で指すことで表出している

・ホワイトボードに「寒い」「おしっこ」などと書き表出する

・痛むところを指で指して顔をしかめて、痛みを表出している

・基本的欲求の表出は全場面の60%の機会で行えるが、そのうちの70%の場面でゆっくり話させる、繰り返し言わせる、ジャスチャーを交えさせる等の手助けが必要

1点 全介助(25%未満自立) ・寝たきり状態で、全く表出は見られない

・人とのコミュニケーションを断っており、何も訴えない

FIM 社会的交流の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・常にリハに対して協力的

・内気な性格で個人行動を好むが、集団の中でも適切にふるまうことができる

・身体障害のために寝たきり状態だが、会話やyes‐no反応から礼儀正しくしたいと思っていることが確認できる

・夜間いびきがうるさく同室者に迷惑をかけている(いびきは不随意的なもので採点から除外)

6点 修正自立 ・行動コントロールのため、投薬されている

・新しい場所では黙ってしまうが、時間がたてば適応できる

5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・個別訓練は問題ないが、集団に参加するには激励の言葉が必要

・口臭、体臭がひどく療法士が会いたがらないが他は適切に行動できる(臭いの指摘のみの介助は10%以下と考える)

・たまに不適切な言葉を使うこともあるが、その頻度が10%以下

4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・慣れた状況であれば多くの時間適切に交流するが、時に交流を自分からは始めない、すぐ気が散る、評価中に癇癪を起すことがある。(慣れた環境でも問題があれば4点以下)

・不適切な行動は25%~10%

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・患者が療法士の命令に従うことができ、訓練中は全く問題ないが、周囲とは全く交流しようとせず、黙っている。(訓練50%、他患交流50%)

・集団レクで常に一緒に座っていないと、集団の場にいられない

・引きこもりがちな患者の場合、介助者がほとんどの場面で会話をはじめなければならない。

・一人でいたいため、ホールでの食事を拒否する

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・汚い言葉を使う頻度が50-75%

・指示に従えずミトンを着用しているが、それ以外は治療に従える。

1点 全介助(25%未満自立) ・体幹抑制されている

・ベッドから起きようとせず、食事や薬も起こって拒否をする

・日中は何の問題もない患者だが、夜間せん妄で毎晩同室者、スタッフが迷惑している

・寝たきりの患者で意思疎通も困難(いわゆる迷惑行為はないが、「礼儀正しくしたい」という意思がない場合は1点として採点)

FIM 問題解決の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・四肢麻痺がある為自分では行動できないが、人に頼むことで、入院中の会計や、退院カンファレンスにおいて自分の決断をすることができる

・今後も歩ける可能性は低いという説明をされていない為、歩行困難であっても車椅子の利用をしようとしないが、それ以外の問題は十分解決できる

・全て自力で十分に行える

6点 修正自立 ・投薬により、日中落ち着いて過ごすことができる為、問題解決も十分に行える。
5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・金銭管理や退院の計画についてはよくわからないが、必要時のナースコールや、援助希求は問題なく行える
4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・ギャッヂアップの依頼や、尿器の依頼の為にナースコールを押すが、時々混乱し、10回に2回程度はどうしていいかわからなくなってしまう
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・ベッドから降りたい、窓を開けてほしいなどの日常的な依頼を日常生活の半分程度の頻度で行える
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・電話のかけ方がわからない。免荷中に一人で立ち上がろうとしてしまう。等半分以上の機会で適切に問題解決を行えないが1/4以上は行える
1点 全介助(25%未満自立) ・状況理解困難で問題に対して解決しようとしない

・トイレに行くには介助が必要であっても話しても毎回一人で行こうとしてしまう。

FIM 記憶の採点方法の具体例

7点 完全自立 ・他人を認識し、その場での命令に応えられ、日課を言うことができる。

・自立レベルだが、1ヶ月に1,2回程度、日課である訓練のスケジュールを忘れることがある(一般人でもあるレベル)

・運動性失語がある患者で、担当セラピストや、日課を覚えているが、言えない。三段階の命令にもついていける

6点 修正自立 ・メモリーノートを自分で管理して、日々の日課が自立している
5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・メモリーノートの使用を10回に一回程度思い出させてもらう必要がある。

・人の認識はでき、日課も言えるが、3段階の命令は困難で2段階であれば可能。

4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・予定表を見て行動しているが、予定表を見ること自体を10-25%の頻度で声掛けしないと忘れてしまう。
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・担当セラピストの顔は認識し、検温などの日課は覚えたが、頼まれた依頼内容は覚えていない。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・担当Ns、担当セラピストは認識しているが、日課は覚えておらず、依頼には答えられない。
1点 全介助(25%未満自立) ・担当セラピストは覚えているが、担当Nsや同室者は覚えておらず、日課や、他人からの依頼にも応えられない。

この参考書が読みやすくおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m

何かあれば連絡ください(^^)/

↓応援クリックよろしくお願いします。
にほんブログ村 病気ブログ 理学療法士・作業療法士へ
にほんブログ村


作業療法ランキング

この記事を書いている人 - WRITER -
よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。




- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© よろずやOT , 2018 All Rights Reserved.