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FIMの採点方法〜食事動作〜【具体例多数】

2019/02/10
 







この記事を書いている人 - WRITER -
よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

今回は、FIMにおける食事動作評価についてまとめてみました。

FIMの概要・基本的な評価方法・他のFIM項目についてはこちら⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

具体例だけパパっと見たい方はこちら⇒FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

食事動作は比較的自立度の高い動作であり、一人で食べている方も多く、問題もそんなになさそうならそれほど時間をかけないことも多いかと思います。僕も新人の頃は、ちょこっと一人で食べている様子を見て「一人で食べてるし7点だな」「この人は刻み食だし6点か」とそんな感じで採点していました。

しかし厳密にFIMで採点をするのであれば、案外減点になる要素も多くあり、注意してみていく必要があります。今回は、具体例を多めに載せてありますので参考にしてただければと思います。

FIMの食事動作の概要

FIMの食事動作の定義

定義:食事が適切に用意された状態で、適当な食器を使って食物を口に運ぶ動作から、咀嚼し嚥下するまでが含まれる。

まずは、定義の内容をみていきましょう。食事が適切に用意された状態でという部分は、配膳は済んだ状態ということです。配膳、下膳は採点に含まれません。そこから蓋などを自分で開けて、スプーンや箸を使って食べ物を把持し、口まで運び、噛んで、飲み込むまでが評価の対象となります。

FIMの食事動作の基本的な採点の流れ

基本的な採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助、3点は中等度介助、2点は重介助、1点は全介助となっています。

食事動作の場合、配膳、下膳だけはしてもらって後は自力で補助具も使わずに食べている方は7点となります。同様の条件で介助皿等の補助具を使用していれば6点となります。蓋を開けたり、肉を食べやすい大きさに切ったりすることは、準備に含まれ、準備介助になるのでこれらは5点です。介助として採点する動作としては、食物へのリーチ~口に運ぶ動作~噛む~飲み込むまでとなります。ここを手伝っている場合、4-1点の間になります。

採点の手順を図にすると以下のようになります。(図の作り方がよくわからず見づらくてすみません(^^;)

FIMの食事動作の具体例

最後に具体例を載せておくので参考にしてみてください。

7点 完全自立 ・配膳はしてもらっているが、蓋を開けたり、細かく切ったりは自分で行い、介助食器は使用していない

・減塩食だがその他は自立

・スプーンで動作自立している(国際的な評価であり、箸の使用は求められていない)

6点 修正自立 ・介助用スプーンを使用

・介助皿を使用

・胃ろうだが、チューブの管理や栄養をつなぐことは自分で行っている(補助具扱い)

・配膳前の調理の段階で刻んでもらう(食形態の工夫扱い、嚥下部分への介助と考える)

5点 監視・準備介助 ・配膳後に食べ物を刻んでもらう

・エプロンをつけてもらう

・醤油やドレッシングをかけてもらう

・誤嚥や詰め込みのリスクがあり見守りが必要

・一口大が大きすぎるため声掛けが必要

・左半側空間無視のため、食器を右側に設置する

・ゼリーのふたをとってもらう

4点 最小介助(25%未満の介助) ・最後の方のすくいにくい部分だけスプーンですくってもらう

・最初の数回上肢の動きの誘導が必要

・口腔内のチェックを指で行っている

・誤嚥予防の為の刺激を行ってもらっている

3点 中等度介助(25%以上、50%未満の介助) ・スプーンですくうときのみ毎回介助が必要

・フォークで食べ物をさす介助が毎回必要

・スプーンが口にうまく入らず、毎回その部分だけ介助が必要

2点 最大介助(50%以上、75%未満の介助) ・後半疲れてしまい、一回の食事で、スプーンですくって口元に運ぶまでの半分以上75%未満は介助している。
1点 全介助(75%以上の介助) ・全て食べさせてもらっており、むせもある。

・咀嚼、嚥下は可能だが、動作は全介助(咀嚼、嚥下は比率が低い為、安全に飲み込めていても動作をしていなければ1点)

・点滴、胃ろうなど非経口的な栄養のみで、管理も行ってもらっている

終わりに

定義として、食事が適切に用意された状態で、適当な食器を使って食物を口に運ぶ動作から、咀嚼し嚥下するまでが含まれる。とされています。これはFIMに限らず、そのまま食事の評価のポイントになりますので、動作分析をする際はこの分け方で見てみると分かりやすいです。

なかなか厳密に介助量を%で測ることは難しく、49%と50%の1%の違いでFIMの得点が1点上がってしまうことを考えると、そこまで考えすぎずに点数をつけていくことがコツかと思います。

ただし、あくまで点数をつける上での話なので、動作分析やその人にとっての食事動作の意味なんかはしっかりと評価していく必要があります。

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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