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FIMの採点方法〜階段〜【具体例多数】

2019/02/10
 







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よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

今回は、FIMにおける階段評価についてまとめてみました。

FIMの概要・基本的な評価方法・他のFIM項目についてはこちら⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

具体例だけパパっと見たい方はこちら⇒FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

今回は、具体例を多めに載せてありますので参考にしてただければと思います。

FIMにおける階段の概要

FIMにおける階段の定義

定義:屋内の12段から14段の階段を昇降すること。エレベーターの使用は考えない。

FIMにおける階段の対象動作範囲

歩行・車椅子の考え方と似ていて、基本的には次の2点に注目して評価していきます。

12-14段の昇降を行っているか

4-6段の昇降を行っているかです。

因みにこの段数には意味があって、12-14段というのは、一般的な建物で1階分の段差の数です。そして4-6段というのは、屋内外においておよそ必要な段差の数です。因みに「12-14段の階段なんてないよー」という方は、4段の昇降を3回連続とかに分割してもOKです。

次に、その他のポイントについて以下に説明します。

エレベーターの位置づけ

エレベーターについては、対象の範囲外となります。補助具と勘違いしがちですが注意しましょう。

できるADLで評価

エレベーターが対象外となると、『階段も登れるけどエレベーターを利用していると1点になってしまうのか』と考えたり、『階段の内建物に住んでいたら1点になってしまうのか』と思ったりするかと思います。しかし階段に限り『できるADL』での採点が認められています。これはFIMは基本的にBADLで構成されており、能力が高いと点数が頭打ちになりやすいため、評価項目の中で比較的難易度の高い『階段』のみ『できるADL』での採点が認められています。

上りと下り

上りと下りは、移乗の行き帰り同様、独立した動作になりますので、点数が低いほうで採点をします。

FIMにおける階段の点数のつけ方

基本的な採点方法

基本的な採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助(75%以上自立)、3点は中等度介助(50%以上、75%未満自立)、2点は重介助(25%以上、50%未満自立)、1点は全介助(25%未満自立)となっています。

FIMにおける階段の採点方法

〇まず、12-14段をできるADLで評価します。

⇒介助不要であれば6,7点を一般的なFIMの原則に従って採点します。

⇒介助が必要であれば5点以下となります。移動の評価と同様に4点は触れる程度、3点は支える以上の介助が必要なレベルで50%は自力で行えるレベルです。

〇12-14段で介助が必要だったときは、4-6段の昇降を評価します。

介助不要であれば5点、25%以上患者が自力で行っているようなら2点、それ以下なら1点となります。※階段は介助量も多いので一人介助で可能ならほぼ2点で良いです。

ここで注意すべきは5点は自立が条件ということです。監視ではないんですね。なのでここに限り監視は2点となります。リハ中のみの評価の場合、必ず監視状態になると思うので、難しいところですが、『自立として許可できるかどうか』で5点の自立2点の監視を判断するということになります。

少し面倒ですがこのような流れで評価していきます。12-14段をやるときに4-6段を自力でできるかどうか見ながら評価したほうが一回の評価で済むかと思います。全て12-14段であればわかりやすいんですけどね(^^;

FIMにおける階段の具体例

最後に具体例を載せますので参考にしてみてください。

7点 完全自立 ・日常で階段を使用することはないが、動作的には問題なく12-14段の昇降を行える。

・3段の階段の昇降を4連続で行える。

6点 修正自立 ・手すりを使用し自立

・上りは手すりを必要としないが、下りでは手すりを用いている。

・義足を使用し完全に自立。

5点 監視・準備介助 ・12-14段の階段昇降可能もふらつきがあり監視が必要。

・5段の昇降は自立で可能も、それ以上は疲労感が強く行えない。

・4段の階段を手すりと杖を使用し自立レベルで昇降できる。

4点 最小介助(75%以上自立) ・手すりにつかまり、介助者に触れる程度に支えてもらいながら12段を昇降している。
3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・介助者に腋窩を支えてもらい、足の振出も誘導してもらいながら14段の階段を昇降している。
2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・11段の階段を介助者に触れてもらいながら昇降している。

・4段を一人介助で重介助で行っている

・4段を監視で行っている

1点 全介助(25%未満自立) ・リスクが高く階段評価は行えなかった。

・3段までしか昇降することができない。

・二人介助で何とか4段の階段を昇降している。

・日内変動があり、夕方は7点レベルだが、朝は二人介助が必要。

・下肢麻痺があり車椅子移動のみの患者がエレベーターを使用し階移動自立している。

・上りは監視で可能なため5点だが、下りは恐怖心が強く行えない。

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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