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FIMの採点方法〜理解〜【具体例多数】

2019/02/10
 







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よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のよろずやOTです。

今回は、FIMにおける理解の評価についてまとめてみました。

FIMの概要・基本的な評価方法・他のFIM項目についてはこちら⇒【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

具体例だけパパっと見たい方はこちら⇒FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

今回は、具体例を多めに載せてありますので参考にしてただければと思います。

FIMにおける理解の概要

FIMにおける理解の定義

定義:相手の指示や会話がわかるかどうかを評価する。評価者が対象者に話しかける際にどのくらい手間がかかるかを評価する。

FIMにおける理解の対象範囲

対象となる範囲についてですが、『理解』では相手が伝えようとしている事の意味を正しく捉える能力を評価します。誤解しやすいポイントとして、相手が伝えたことに対して、判断をしたり、解決策を考えたりすることまで『理解』に含まれると思いがちですが、それは間違いです。『理解』の項目では判断力まで問わず、それらは問題解決の項目に含まれることが多いです。

極端な話、とりあえず聞き取ることまでが『理解』の対象だと思ってもらえればいいです。

次に、『理解』の評価のポイントを解説していきます。

手段について

まず、手段についてです。簡単に言ってしまうと、視覚的な情報を見て理解する(文字、ジャスチャー)か、聴覚的な情報を聞いて理解する(会話)かです。介助量つまり介助者の負担で考えると、会話で話した方が文字やジャスチャーにするより簡単です。なので基本的に視覚的な情報が必要であれば、修正扱いで6点以下となります。

会話の内容

会話の内容はFIMでの評価上は、複雑・抽象的な内容と、基本的欲求(単純な内容)に分けられます。

複雑・抽象的な内容

集団会話、テレビ・ドラマの話題、ドラマの筋、冗談、宗教的な内容、金銭問題など

基本的欲求(単純な内容)

食事、飲み物、排せつ、清潔、睡眠に関すること 暑い、寒い、痛い等も含む

介助の内容

運動項目と違い、手を触れて介助をすることがないため、見極めが難しくなります。

手助けの例を載せておくので参考にしてみてください。

例)ゆっくり話す、大きな声で話す、何度も繰り返す、間をとりゆっくり話す、ジェスチャーを混ぜる、yes-noで答えられる質問を用いる、単語レベルで話す

FIMにおける理解の点数のつけ方

基本的な採点方法

認知項目は運動項目の点数のつけ方と微妙に違うところに注意が必要です。

その違いは、5点の監視の部分です。認知項目で監視って、そもそも対人ありきなので、全部監視になってしまいます。なので5点は監視レベルとして10%未満の介助が必要としています。

それに伴い、4点の評価の幅が、運動項目では25%未満の介助であったのに対し、認知項目の4点は10%以上、25%未満の介助となっています。

その他の点数は運動項目同様です。

まとめると7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備(90%以上自立)、4点は最小介助(75%以上90%未満自立)、3点は中等度介助(50%以上、75%未満自立)、2点は重介助(25%以上、50%未満自立)、1点は全介助(25%未満自立)となっています。

FIMにおける理解の点数のつけ方

まず、複雑・抽象的な内容が理解できるかどうかを見ます。できれば6,7点、できなければ5点以下となります。

5点以下であった場合、基本的な欲求、単純な会話が可能かどの程度可能かをパーセンテージに従って評価していきます。

ただ、理解しているかの介助量を判断するのは難しいですよね。

以下に、5点以下の採点のポイントを解説しますので参考にしてください。

5点以下の採点方法

まず、5点は基本的欲求、単純な会話の理解がほぼほぼできていればOKです。一応90%ですが、ほとんど手助けなく理解できるような状況です。

4点以下については、手助けの程度と、基本的欲求の理解の達成度で判断します。

理解の達成度が50%の患者がいたとします。達成度だけで見れば3点レベルです。その患者に対して、どのくらい手助けをしているかを確認します。状況によって手助けの程度が0%の場合もあれば、手助けの程度が70%の場合もあると思います。手助けが0%であれば3点でいいのですが、手助けが70%の場合は2点となります。

これらのパーセンテージは一日の中でどの程度理解できたのかというものです。つまり、ある一部分のみで2点レベルの理解しかできなくても、ほかの場面では5点レベルだった場合、低い方の2点とせず、全体を通して評価していく必要があります。

次に、覚えておいてもらいたいのが2点のレベルです。2点のレベルの手助けとは、単語レベルでの会話、ジャスチャーの利用、yes-noで答えられる質問を用いる事です。ここを軸として、これ以上なら3,4、以下なら1点と採点していくとわかりやすいです。

FIMにおける理解の具体例

では、最後に具体例を載せておきますので採点方法を合わせてご確認ください。

7点 完全自立 ・テレビを観て過ごしており、その内容についてスタッフと会話できる

・集団会話や退院計画に関する情報を理解できる

6点 修正自立 ・難聴があり左から話す必要があるが、左から話せばニュースの内容も問題なく理解できる
5点 監視・準備介助(90%以上自立) ・退院の具体的な計画までは理解できないが、「おなかのすき具合はどうか」「トイレはどうか」「痛くないか」「気分はどうか」「薬の必要性」「介助方法について」等基本的欲求に関わる質問はしっかり理解できる

・テレビは見ているが、複雑な内容の話にはついていけない。基本的欲求は問題なく理解可能

4点 最小介助(75%以上90%未満自立) ・「薬の使用を望まれますか」では反応がなかったが、「薬が欲しいですか」では頷いた

・日中常にある程度大声で話しかける必要がある

3点 中等度介助(50%以上、75%未満自立) ・「気分はどうか」の問いかけに対し、5回のうち3回(60%)は正しく理解できる

基本的には「おなかはいたくないですか」で通じるが、たまにおなか、痛くない?」と単語レベルの問いかけを使うこともある(文章と単語の中間)

2点 最大介助(25%以上、50%未満自立) ・トイレを指さすことでトイレに行きたいか聞かれていることを理解できる

・眠いかを聞く際に、スタッフが眠るまねをすることで理解できる(ジェスチャー)

・文章で聞いても反応がなかったが「痛い?」と聞くと理解できた(単語レベル)

・「おしっこしたい?したくない?」と聞くと理解できる(yes-no)

1点 全介助(25%未満自立) ・重度難聴で一日中非常に大きな声で話しかける必要がある

・重度意識障害で反応がない

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

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