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【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

2019/08/22
 







この記事を書いている人 - WRITER -
よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、よろずやOTです。

今回はADLの評価法の中でも一番メジャーなFIMについてご紹介したいと思います。

僕の勤める病院でも全患者に対して評価しています。僕は昔は、「何となく言われたからつける」、「点数の付け方がよくわからなくなって何度も参考書を見直す」評価の本質もわからず、効率もつかめませんでした。今回は概要と合わせて、点数をつける意味や、付け方のポイントまでお伝えできればと思います。

目次

ADLについて

ADLが改善するとどんな良いことがあるか

ADL を評価していく上では、何のために評価をしているのかという部分が重要になってきます。

つまりADL を改善するとどんなメリットがあるのかということを考えなければなりません。

ADL が改善するメリットとして、大まかに二つに分けられます。患者本人にとってのメリットと介助者・社会にとってのメリットです。

・患者本人にとってのメリットとしては、自由度が増し自宅復帰の可能性が上がったり主体的な生活を送れることによりQOL が改善します

・介助者・社会にとってのメリットとしては介助量の軽減により身体的負担や社会的コストの 減少につながります。

以上のようになんの為にADLを評価し、介入するのかを常に考えておく必要があります。

FIM(Functional independence measure)とは

FIMの概要

運動項目13項目、認知項目5項目の計18項目で構成されています。

・それぞれ7段階評価で1点から7点まで点数が付けられます。

・全ての項目が自立であった場合は最高得点の126点となり、すべての項目が全介助であった場合は最低得点の18点となります。

・基本的にはどれだけの介助量があるかを評価しています。つまり介助を必要としない場合は減点となりません。

・時間帯、日によって介助量が異なる場合は、低い方の点数をつける。

・『できる ADL (訓練場面でのADL 能力)』と、『している ADL(実際の生活場面での ADL)』がありますが、FIM では『している ADL』 を評価します。病院の都合などによって、『できる ADL』 と『している ADL』 に明らかな乖離がある場合は備考に書いたり、評価用紙に『できる ADL』 の項目を設けることもあります。

FIMでADLを評価するうえで重要なことは、このFIMという評価法の特性をしっかり理解しておくことです。

FIMは『しているADLを』『低い方の点数で評価』しています。なので、FIMの点数を見ただけでは、本来のできるはずの能力や、詳細な介助方法などは含まれていません。また、どんな環境で、どんな時間帯に行っているかも明確にはなりません。FIMはADLのどの部分を見ているのか。これを踏まえて評価する必要があります。

なんの意味があるの?

FIM をつける意味としては、先ほどの ADL の変化によるメリットを評価できることに加え、

・ADL を点数化することによって治療の効果を判定することができる

・退院時の点数自立度を予測することができる

・共通言語として他職種との連携の際に容易に患者の状態を伝えることができる

といったメリットが挙げられます。

項目

運動項目(13項目)

セルフケア(6項目):食事、整容、正式、更衣上、更衣下、トイレ動作

排泄管理(2項目):排尿管理、排便管理

移乗(3項目):ベッドと椅子と車椅子、トイレ、浴槽

移動(2項目):歩行と車椅子、階段

認知項目(5項目)

コミュニケーション(2項目):理解、表出

社会的認知(3項目):社会的交流、問題解決、記憶

FIMの点数の付け方

採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助、3点は中等度介助、2点は重介助、1点は全介助となっています。

運動項目の採点

実際に点数をつけていくときには、まず、介助者の有無を確認します。手を出していなければ、6or7点となります。7点は完全自立なので何も補助具を使わずに自立している場合です。6点は修正自立で、補助具を利用して自立している場合です。杖や手すりの利用、また安全のために椅子を置いたり、通常より明らかに(3倍以上)時間がかかる場合も6点となります。

次に介助者が必要な場合です。まずは5点を確認します。5点は監視・準備なので、手は触れないことがポイントとなります。見守りや、口頭誘導、道具の準備のみであれば5点となります。

4点以下は実際に手を触れて介助する必要があるときとなります。4点の最小介助は介助量25%未満、3点の中等度介助は介助量25%以上50%未満、2点の最大介助は50%以上75%未満、1点の全介助は介助量が75%以上の状態を言います。

4点以下の介助量の計算はそれぞれの項目ごと詳細に決まっており、複雑な部分もありますので、各論をご確認ください。

セルフケア(6項目)

食事FIMの採点方法〜食事動作〜【具体例多数】
整容FIMの採点方法〜整容動作〜【具体例多数】
清拭FIMの採点方法〜清拭〜【具体例多数】
更衣・上半身FIMの採点方法〜更衣上半身〜【具体例多数】
更衣・下半身FIMの採点方法〜更衣下半身〜【具体例多数】
トイレ動作FIMの採点方法〜トイレ動作〜【具体例多数】

排泄コントロール(2項目)

排尿管理FIMの採点方法〜排尿管理〜【具体例多数】
排便管理FIMの採点方法〜排便管理〜【具体例多数】

移乗(3項目)

ベッド・椅子・車椅子移乗FIMの採点方法〜ベッド・椅子・車椅子移乗〜【具体例多数】
トイレ移乗FIMの採点方法〜トイレ移乗〜【具体例多数】
浴槽移乗FIMの採点方法〜浴槽移乗〜【具体例多数】

移動(2項目)

歩行・車椅子FIMの採点方法〜歩行・車椅子〜【具体例多数】
階段FIMの採点方法〜階段〜【具体例多数】

認知項目の採点

基本的には運動項目と同様採点基準としては、7点は完全自立、6点は修正自立、5点は監視・準備、4点は最小介助、3点は中等度介助、2点は重介助、1点は全介助です。しかし、5点の監視・準備がポイントで認知項目はコミュニケーションをとりながら採点される為、必然的に声かけが生じてしまいます。なので、5点を10%未満の介助、4点を10%以上、25%未満の介助とし、3点以下は運動項目同様、3点の中等度介助は介助量25%以上50%未満、2点の最大介助は50%以上75%未満、1点の全介助は介助量が75%以上の状態となります。こちらも詳しくは各論をご確認ください(^^♪

コミュニケーション(2項目)

理解FIMの採点方法〜理解〜【具体例多数】
表出FIMの採点方法〜表出〜【具体例多数】

社会的認知(3項目)

社会的交流FIMの採点方法〜社会的交流〜【具体例多数】
問題解決FIMの採点方法〜問題解決〜【具体例多数】
記憶FIMの採点方法〜記憶〜【具体例多数】

具体例一覧

FIMの具体例を全項目分まとめました!【時間がない人向け】

まとめ

FIMの概要や基本的な点数のつけ方についてまとめました。細かい評価方法も当然重要ですが、やはり臨床では点数で表すことのできない、その人ごとの評価が重要になると思います。

点数をつけるときは、①介助者がいるか(7点)、②補助具は使用しているか(6点)、③手を出しているか(5点)、④介助量は何パーセントなのか(1-4点)といった順序で見ていくとわかりやすいかと思います!

こちらがおすすめの参考書になります。参考にしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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