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Katz Activities of Daily Living Indexってなんだっけ?やり方についてまとめました!

2019/02/02
 







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よろずや
作業療法士という医療系の国家資格を持ち、病院で働いています。 現在臨床5年目です。 「作業をすることで元気になれる」をモットーに、リハビリの事や、生活行為について書いています。

こんにちは、作業療法士のDAI(@yorozuya_OT)です。

今回は、ADL評価法の一つである、Katz Activities of Daily Living Indexについてまとめてみました。

・Katz Activities of Daily Living Indexってどうやって評価するんだっけ?

・Katz Activities of Daily Living Indexと他の評価法の違いって何?

といった悩みにお答えできる内容になっています!

Katz Activities of Daily Living Indexの概要

まずは、Katz Activities of Daily Living Indexの概要ですが、定義としては

入浴、更衣、トイレに行く、移乗、尿便禁制、食事の6領域で機能的に自立しているか、依存しているか(介助、声掛け、見守り含む)を評価する。そしてそれに基づき、AからGの7段階で分類する。

です。

次に、その項目、判定基準、分類方法についてみていきます。

Katz Activities of Daily Living Indexの項目

定義にもある通り、入浴、更衣、トイレに行く、移乗、尿便禁制、食事の6領域で評価します。

項目の分け方について代表的なADL評価法『FIM』と照らし合わせながら見てみます。

⇒FIMについてはこちらをどうぞ。【完全保存版!】FIMとは?点数のつけ方や具体例について徹底解説!

FIMとの違いを箇条書きでまとめてみました。

・FIMは18項目なのに対し、6項目のみ

・認知項目に相当する部分はなし。

・整容、歩行、階段は含まれない。

・移乗は、「トイレ移乗」は「トイレに行く」に、「浴槽移乗」は「入浴」にまとめられている。

・更衣は上下衣類がひとまとめ。

・排泄管理も尿便ひとまとめ。

全6項目で、FIMの18項目(運動は13項目)と比較するとかなり簡略的な項目構成となっています。BIの10項目よりもさらに少なく、簡便に使用できるという特徴があります。

Katz Activities of Daily Living Indexの自立or依存の判定基準

評価の方法は自立or依存。つまり、できるorできないで評価します。

FIMの自立度は7段階、バーセルインデックスの自立度は2~4段階と考えると、他の評価法と比較し、かなり簡略的な評価法ということがわかります。

では、各項目についてその判定基準を見てみます。

入浴

自立:入浴の自立は、浴槽の出入りが自立し、身体の一部(背中、脚)に介助を要する。です。

完全自立でなく、一部の介助は許可されています。

依存:複数の部位の介助がある場合は、依存となります。

更衣

自立:タンスや引き出しから衣類を取り出す、下着、上着、ファスナー操作、装具の着脱を含みます。

自立は、すべて自力で行うことですが、靴紐を結ぶことは除かれます。

依存:その他の部分で援助が必要であったときは、依存となります。

トイレに行く

自立:自立はトイレへの移動、清拭、下衣操作、トイレ移乗のすべてが昼夜自立している状況です。

依存:このどこかに援助があれば、依存となります。

移乗

自立:自立は、介助なしでベッドや椅子の出入りができることです。手すりなどの使用は問題としません。

依存:このどこかに人的援助があれば依存となります。

尿便禁制

自立:自立は、失禁、下剤の使用、バルーンカテーテルの使用、摘便などの介助がない状態です。

依存:このどこかに援助があれば依存となります。

食事

自立:自立は皿から口へ食物を運ぶことが自立している状況です。肉を切ったり、蓋を開けたりすることは、評価対象外となります。

依存:ここに介助があるか、経管栄養を使用していれば依存となります。

 

 

基本的な自立、依存の判定基準は以上になります。自立といいながらわずかな介助を認めたり、中々わかりにくいですね(^^;

ここまでで、6項目の自立or依存が評価できました。次にその結果を以下の方法で分類します。

Katz Activities of Daily Living Indexの分類方法

分類方法は、以下のA~G、Oの中から該当するものを選ぶだけです。

A:入浴、更衣、トイレに行く、移乗、尿便禁制、食事のすべての領域で自立している。

B:上記領域のうち、5領域が自立している。

C:上記領域のうち、入浴ともう1つの領域を除き、4領域で自立している。

D:上記領域のうち、入浴と更衣ともう1つの領域を除き、3領域で自立している。

E:上記領域のうち、入浴と更衣とトイレに行くともう1つの領域を除き、2領域で自立している。

F:上記領域のうち、入浴と更衣とトイレに行く、移乗ともう1つの領域を除き、1領域で自立している。

G:すべて依存している。

O:(その他)少なくとも2つは依存している。ただし、C,D,E,Fに分類されない。(この項目はA,Bより低く、Gより高いランクになるが、評価の変動性が高いものがここに分類される場合が多い。)

Oはなかなかいないですが、いわゆる運動、認知機能は問題ない方で、食事は消化器系の問題で経管栄養のみで、尿便の管理がうまくいっていない方なんかはここに該当します。

AからOの段階と各領域の関係

段階 入浴 更衣 トイレに行く 移乗 尿便禁制 食事
A
B どれか1領域が依存している
C × どれか1領域が依存している
D × × どれか1領域が依存している
E × × × どれか1領域が依存している
F × × × × どちらかが依存している
G × × × × × ×
O 少なくとも2つは依存している。ただしC,D,E,Fに分類されない

因みにこの分類方法から、ADLの難易度がある程度読み取ることができ、基本的に入浴、更衣、トイレに行く、移乗、尿便禁制、食事の順で簡単になり、最後まで保たれることが多い項目となっています。

まとめ

Katz Activities of Daily Living Indexの採点方法についてまとめました。

ポイントとしては、以下の二点があげられます。

・FIMやBIより少ない項目で簡便に採点できる。

・項目が順序立てられており、ADL障害の段階がわかりやすい

 

正直、中々Katz Activities of Daily Living Indexを使用する機会も少なくなっているかと思いますが、こういったポイントを把握し、適切な評価法を使用していく事が重要だと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m

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